「World IA Day Japan 2013」に参加しました


僕はアプリ屋です。Webは専門外です。でもIAは大好物。写真や音楽などコンテンツを管理するアプリを担当することが多いため、UI を設計するために IA が扱う概念やスキルがとても役に立つのです。今回も新たな知見を発見することができました。ありがとうございます。

前半の「1部 集合知としてのIA」では構造をガチガチに固めてもうまくいかないことが語られていたように思えます。たとえば「答えを決めないこと」「売り手が想定したコンテキストは破壊されること」「完璧な答えでは満足しないこと」などです。後半の「2部 IA のメタデザイン」はパターンランゲージの話。パターンランゲージのフレームワーク「(自由・多様)×(制約)→(成長)」や、パネルディスカッションで語られていた「ガイドラインは自分と違うコンテキストに完全に身を置かなければならない。パターン・ランゲージは自分から入りに行く。」というコメント。どちらも人間の主体性がポイントなのでしょうか。情報や構造が人間を導くのではなく、人間が情報や構造の中で主体的に活動するという感じ。

それぞれのセッションを振り返って、サービスやアプリケーションの IA が提供すべきなのは「正解」や「問題解決」ではなく、もうちょっと違う漠然とした「何」かがを提供すべきなのだろうと感じました。その「何か」を提供するためのアプローチとしては「場」や「環境」のデザインが近いでしょうか。問題を解決するためのデザインではなく、そこで活動するためのデザイン。あと無印良品のスタンスも近いかも。サイズや色彩、素材が統一されているけれども、組合わせの自由度や主張の無さ、カスタマイズのしやすさなど、使う人が考える自由とか余裕がある感じ。

これはワークショップのデザインも似ている気がします。こちらは「状況」のデザインで、参加者が主体的に学ぶ環境を場やファシリテーションによって構築していきます。逆に、学校でガチガチに正解と学び方を決められた学習環境が既存の IA と近い概念かもしれません。ワークショップでは主体的に活動できる環境を作ることと共に、協同やリフレクション、ファシリテーターの介入、いわゆる「足場かけ」によって参加者が次の段階に進めるようにします。この足場をどう提供するかが今後の IA とか UX のポイントになってくるのかもしれないです。

今回紹介していただいたYahoo!知恵袋やGunosyのリコメンドのアプローチはワークショップや足場かけに近い情報提供や場の作り方だと思いました。どちらもサービス(アプリ)サイドが正解をドンピシャリで決めるのではなく、正解かどうかはユーザーに委ねようというアプローチ。

このへんのポイントについて CONCENT 長谷川さんが「やわらかいアーキテクチャ」という言葉を用いて総括されていました。言語化できるってすごいな。見習わねば。

ユーザーの主体性や自由度はモードとかゾーンと言われる夢中な状態へのアプローチや支配感、身体性あたりがキモになりそう。提供するサービスやアプリにもよるけど。うん、今日は考えがまとまらない。これはまた今度考えよう。

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2部までのメモも公開。PukiWiki 形式です。
WorldIADay2013.txt